2017年07月06日

禁煙令10年目の英国 − 実際に達成されたものとは何だったか?

SOTT ソサエティーズ・チャイルド


禁煙令10年目の英国 − 実際に達成されたものとは何だったか?
https://sott.net/en355550


クリストファー・スノードン
「ヘルス」スペクテーター
2017年6月30日

(※写真)

イギリスで公共の場での喫煙が禁じられてから、7月1日で10年となる。呪う人、祝う人、様々だろうが、私にとって2007年7月1日は、「公衆衛生」ロビイングによるパターナリズムが公然と強制された日という意味を持つ。

あの頃私はタバコを吸っていた。タバコを止めて5年になるが、この悪意に満ちた法律には、今もって嫌悪を感じる。おそらくは、これが私の主義と相容れないからか、あるいは多くの飲み屋では電子タバコの禁止へとその内容が変わってきたからだろうが、禁煙令によって負った傷が癒されることはないだろう。

禁煙令による悪影響の中でも最も顕著なのは、イギリスの夕方から夜間にかけての経済の大部分が破壊されたことである。ロブ・ライオンズが最近レポートしている通りだ。
http://www.forestonline.org/files/5314/9846/8112/ROAD_TO_RUIN.pdf
禁煙令はパブにルネッサンスをもたらすだろうと主張していた反喫煙派のロビイストたちも奇妙なことにこのテーマに関しては沈黙を守っている。というのも、「一時的」と言われた2007年夏の売上減少が(当初は雨天続きのせいだとされた)、恒久的なスランプとなったからだ。

上得意客の多くを閉め出すことを余儀なくされて、数千件のパブが廃業した。伝統的な「アルコール飲料限定(すなわち、食べ物を出さない)」パブ ― 2005年のマニフェストで労働党は、これらのパブは禁煙令の適用除外にすると公約していた ― の被害が最も大きかった。ビンゴ場、スヌーカー(=ポケット・ビリヤード)場、ナイトクラブ、労働者クラブもまた、未曾有の痛手を被った。2006年以降、ビンゴ場の1/3以上とナイトクラブの約半数が閉店している。
http://www.express.co.uk/news/uk/456261/What-s-happened-to-the-full-house-in-the-bingo-world
http://www.bbc.co.uk/newsbeat/article/33713015/uk-nightclubs-closing-at-alarming-rate-industry-figures-suggest
労働者クラブの閉店率は禁煙令施行後数か月で3倍になり、スヌーカー選手のステファン・ヘンドリーが言うように、「近頃では、地元でスヌーカー場を見つけるのは一苦労だ。
http://www.yorkshireeveningpost.co.uk/news/last-gasp-for-working-mens-clubs-1-2169086
http://www.yorkshirepost.co.uk/sport/snooker/club-closures-are-a-threat-to-the-pipeline-says-stephen-hendry-1-8383249
以前はどこの通りにもあったものだが」

嗜好の変化?スーパーによる酒の安売り?家庭用娯楽器具の普及?こうした施設が衰退した背景に多くの要因があるのは疑いない。だが、嗜好は一晩で変わるものではないだろう。その一方で、イギリスの夜遊び産業の崩壊は、まさしく2007年7月1日に始まったと特定できるのだ。大手パブ・チェーンの株価がいずれも2007年6月をピークに急落したのも偶然ではない。これらは決して回復しなかった。生き残った飲み屋も多く、この10年にむしろ繁盛したという店もあるが、数千に上る、労働者階級向けの飲酒施設の圧倒的多くは禁煙令によって、致命的な打撃を被ったのである。

閉店した飲み屋の数は数えれば明らかだが、閉店の陰には、人生が一層悲惨になった何百万という人々が居るのだ。ビンゴ場でのギャンブルやパブでの酒を楽しんでいた愛煙家たちは、今では自宅でオンラインゲームをし、家飲みをしている。国中で、こうしたコミュニティー=社会資本がまるごと失われたのだ。生き残ったパブの多くも、かつてからすれば影が薄くなっており、昼間は閉まっていて、夕暮れ時に開く、代用レストランといった風情である。午後にはバーに出入りしていた常連の老人たちも、今では一人きりでテレビの前に座っているのだ。

副流煙には負の外部効果(=他人への害)があるように言われるが、パブには正の外部効果があるのであり、喫煙派であろうとなかろうと、魂が抜けたようになってしまった店では、そんなご利益を楽しむことも出来なくなってしまった。ましてや、永久に閉店してしまった店が沢山あるのだ。バーで働いていた人達は、禁煙の公共職業安定所で、禁煙令とは何の役に立つのかと疑問に思ったことだろう。

それは何の役に立つのだろうか?副流煙の害を説明されて私たちは禁煙令を受け入れたのであるが、それはほぼフィクションだった。この30年の間に、喫煙者と結婚した非喫煙者の女性たちの健康被害に注目した、何十という疫学上の研究が行われてきたのであるが、結果的には、微弱な因果関係が認められるケースと、辻褄が合わないケースが混在していて、他の要因と比較した相対危険度は1.0前後(すなわち、因果関係なし)なのである。それらをざっと見たところでは、若干リスクが高まると解釈できる結果もあれば、若干低くなるという結果もあるのだ。圧倒的大部分は、統計的に意味がなく、職場での受動喫煙が有害であることの証拠は薄弱である。

能動的喫煙との戦いにおいて、受動喫煙の害がこうも武器として役に立たないとしたら、疫学者たちは見るべきものは無いと結論して、1980年代にはこの線での調査研究を放棄していただろう。ところがそれどころか、『パニック国家』という本の中で、ジェームス・ル・ファヌ医師が書いているように、「辻褄の合わない、相矛盾する、(豚の耳のような)粗末な実験結果を、最終的には労働党政権に、公共の場での喫煙禁止を決めさせるような、(絹の財布のような)有力な証拠へと変容させる統計学という錬金術」が用いられたのである。

私がこう述べたからといって、受動喫煙に関する議論を蒸し返すことが目的ではない(反喫煙運動家たちは論争は終わったと怒りもあらわに主張する)。この「統計的錬金術」の名残りに我々が依然として捉われていることに対して、注意を喚起しようとしているのだ。他人に害を与えるという点から禁煙令を正当化しようとして、政府当局は何とか観察できた、超低い疫学上のリスクに当てはまるような、統計的に重要でない発見を、慎重かつ真剣に選び出さねばならなかった。端的に言えば、基準値を引き下げねばならなかったのであり ― 運動家の研究者が過去に遡って禁煙令を正当化しようとした際、それは再び引き下げられた。
http://www.slate.com/articles/health_and_science/medical_examiner/2017/02/secondhand_smoke_isn_t_as_bad_as_we_thought.html
科学的立証の必要性という制約が、1つの問題だけに焦点を絞った運動家たちにとって都合の良いように取り外された後となっては、再び元に引き上げるのは難しい。堕落した疫学によって、「原因は何でもありだという証明」が可能になった。今や「公衆衛生」運動にとっては欠かせないジャンクサイエンスに、門が開かれたのである。

禁煙令が施行されてしまうと、嫌煙運動家たちはもはや、非公然の目的とされてきたパターナリズムに基づいて煮え切らない態度を取る必要がなくなった。2008年になると彼らは、「禁煙令の結果、40万以上の人々が禁煙した」というフェイクニュースを流して祝った。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/7480856.stm
つい数日前、ガーディアンは、禁煙令によって喫煙人口は減少し、喫煙が原因の心疾患による死亡者が20%減ったという公衆衛生局の発表を報じた。
http://velvetgloveironfist.blogspot.co.uk/2017/06/10-years-of-lying-about-smoking-ban.html
ところが公式データによれば実際には、2007年の喫煙率を2012年のそれと比べても殆ど減っていない。
https://www.ons.gov.uk/peoplepopulationandcommunity/healthandsocialcare/healthandlifeexpectancies/bulletins/adultsmokinghabitsingreatbritain/2016
電子タバコが流行したために、喫煙者数が減っただけなのだ。
http://velvetgloveironfist.blogspot.co.uk/2017/06/taxi-for-gateway-theory.html

科学というイチジクの葉で隠してまでして禁煙令を正当化してしまうと、これを支持し唱導する人々の真の動機を見分けるのも困難ではなくなる。嫌煙派の運動家たちは、禁煙にすることで、愛煙家たちがより生きにくくなるから禁煙令が欲しいのであり、非喫煙者の大多数は、タバコの臭いが好きではないから禁煙令があると幸せなのである。読者のあなたも、後者の1人かも知れない。下のコメント欄に怒りのコメントを書き込みたいのなら、お気遣いは無用だ。そんな意見は全部聞いてきた。喫煙は不潔な習慣だと思ってるんだろう?パブから帰って来たとき、もう衣服から「灰皿みたいな臭いがしない」のがいいと思ってるんだろう?

何が言いたいかというと、同じ服を2日続けて着たい人も居るというだけの理由で、国中の、公衆が利用可能な建物の全てでタバコを吸うのを刑事犯罪にする必要はないということなのだ。

自由主義社会においては、単に気に入らないからという理由で、禁止事項だらけにすることはできない。だが正直なところ、まさにそれを、この国は喫煙行為に対して、10年前に行ったのだ。禁煙令はパターナリズムの強制を正常化し、多数派の専制を合法化したのである。これこそが、禁煙令が先鞭をつけた最も有害な先例だと言いたい。

昨年、ウースター大学の「価値に基づく診療」
http://vbp.hatenablog.com/entry/2016/06/16/002245
学部教授であるデイビット・シードハウスは、国民健康保険(NHS)が利く病院では病院食に肉を出すのを禁じるよう呼びかけた。曰く:「肉を食べた後で、食後の一服で寛いでいる人たちには、そんなことをやめさせるのが、全面禁煙ということで、彼ら自身のためにもなり、他の人々にとっても得策だろう。
https://www.theguardian.com/healthcare-network/2016/sep/03/nhs-ban-cigarettes-yet-promote-meat-cause-cancer
NHSとしては、賢明にも健康を害するタバコを禁じておきながら、同時に肉食を推進できようか?似たような危険の1つを完全に禁じておきながら、既知のもう1つの危険を是認するのはナンセンスである。自由な選択を認めるか、「健康に害のある行為」を禁じるか、そのどちらかならOKだろうが、どちらもありという訳にはいかない」

おそらくこれは極端な例だろうが、パターナリスティックな禁止を求める運動家たちの大勢が彼の主張の基本的な点に同意してきた。禁煙令は、イギリスの国民性の中に醜悪な欲求を解き放って、その一部としたのであり、それは年々悪化の一途を辿っている。だが、シードハウス教授は正しい。自由選択を認めるか、認めないかのどちらかなのだ。アルコール、砂糖、電子タバコの愛好家たちは、両方を手にすることはできないと悟りつつある。
http://www.bbc.co.uk/news/uk-wales-politics-40409558
https://inews.co.uk/essentials/news/health/bma-conference-sweets-label-health-warning/
http://metro.co.uk/2016/05/20/e-cigarette-laws-have-changed-heres-what-you-need-to-know-5893552/
posted by たカシー at 21:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月02日

「再起動が2人を分かつまで」:仮想現実(VR)の花嫁と結婚する日本の男たち(動画あり)

SOTT ソサエティーズ・チャイルド


「再起動が2人を分かつまで」:仮想現実(VR)の花嫁と結婚する日本の男たち(動画あり)
https://sott.net/en355298


RT
2017年7月1日

(静止画)
c Ruptly

日本の男たちが仮想現実(VR)の花嫁たちと結婚する ― 何とも奇妙な結婚式だ。

6月30日に東京で行われた奇妙な式典のビデオには、タキシードを着た日本人の花婿が、彼の選んだゲームアニメのガールフレンドと永久の誓いを交わす様子が映し出されている。



「カップル」はVRのヘッドセット越しに見詰め合い、誓いを交わす。そして新郎新婦は、式場内の「リアルな」招待客たちの前で、何ともぎこちないファーストキスをするのである。

このイベントは、プレイヤーがバーチャルなガールフレンドと出会い、愛し合う18禁美少女アドベンチャーゲーム『新妻LOVELY×CATION(にいづま・ラブリケーション)』の挙式部分を3DのVRで再現したものだ。
http://www.hibiki-site.com/niiduma_lc/

アニメの恋人と結婚前提の交際をしてくれたゲーム・ユーザー・カップルのために、このゲームの企画・開発企業が、仮想結婚式を実施したのである。



カップルがどんな風に初夜の営みを行ったかについての追加情報は届いていない。それはさておき、VRセックス・スーツが今流行しているようだ。
posted by たカシー at 08:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

小笠原諸島の火山島「西之島」が再び噴火 日本

SOTT 地球の変化


小笠原諸島の火山島「西之島」が再び噴火 日本
https://sott.net/en354162


毎日
2017年6月20日

c Meteorological Research Institute
(写真キャプション)
「西之島」島から真っ赤な溶岩が流れ出す様子

「西之島」島が約1年半ぶりに噴火を再開した。日本の気象研究所(気象庁―JMA―)の発表によれば、溶岩で島の拡大が続いた最盛期の2014〜15年と同程度に活動が活発化しているという。

小笠原諸島に属するこの島=火山から噴出している火山ガスの分析から気象庁は、「地下ではマグマが次々と供給されているとみられ、活動はしばらく続きそうだ」としている。

同研究所が今年5月25〜27日に、海洋気象観測船「啓風丸」で観測を行ったところ、小規模から中規模の溶岩を噴き上げる「ストロンボリ式噴火」が平均46秒に1回、爆発的な噴火で火山灰や噴石をまき散らす「ブルカノ式噴火」は1時間に1回起こった。また、火山ガスに含まれる二酸化硫黄の放出量は1日当たり約500トンで、活動が活発な時期としては最後に観測した2015年10月と同程度に戻っていた。

「西之島」火山の噴火は2013年11月に始まり、約2年後の2015年11月の確認を最後に沈静化していたが、今年4月に再び噴火を始めた。

同研究所の火山学者である高木朗充(あきみち)氏(火山研究部第三研究室長)は「いったん弱まった離島の火山の活動がわずか2年ほどで再活発化することは珍しい」と話している。
posted by たカシー at 11:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする