2017年04月03日

国際北極フォーラム:プーチン-トランプ会談、2017年最大の見物に

SOTT パペットマスター


国際北極フォーラム:プーチン-トランプ会談、2017年最大の見物に
https://sott.net/en346973


ブライアン・マクドナルド
RT
2017年4月1日

(写真)
c Reuters
アメリカ大統領ドナルド・トランプ(左)、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン(右)

今週、ロシアのアルハンゲリスク市で開催された「国際北極フォーラム」は真剣なイベントだった。だが、北極地域に関して価値ある議論が盛んに行われたにも拘わらず、メディアの注意は他の事に向けられた。

この数か月間、南極大陸を歩き回っていたというのでもなければ、間違いなくあなたは、UFC王者コナー・マクレガーとボクシング界の巨人フロイド・メイウェザーとの対戦企画に関する絶え間ないざわめきを耳にしてきたことだろう。
http://www.independent.co.uk/sport/general/boxing/conor-mcgregor-floyd-mayweather-boxing-match-could-it-happen-a7584416.html
とは言っても、宣伝マシンの威力は実に強力なので、ペンギンたちですら気配を察していたかも知れない。

しかし、他にもう1つ、大西洋を挟んだ非常に重要な対戦が目前に迫っているのだ。アメリカの新大統領ドナルド・トランプとロシア大統領ウラジーミル・プーチンの対戦だ。しかし、トランプがアメリカ国内のロシア恐怖症患者たちから集中砲火を浴びている現状では、その実現には、ルールを越えたスポーツ対決以上の困難が待ち構えているようだ。

このため、4月30日、アルハンゲリスクでプーチンが北極に関する演説を行っても、これを受けたメディアによる記事の見出しは、彼と、ワシントンに居る彼の賛美者と思しきトランプに主眼を置いていた。このペアが会談の日時を決めるまで、おそらくこのような事が続くだろう。アメリカが1950年代以来、60数年ぶりにロシアに対するヒステリーに襲われている今、会談の設定は困難な状況である。


短絡的思考

CNBCのジェフ・カットモアによるインタビューでプーチンは、7月にドイツで開催されるG20サミットの前にトランプと会談を行うつもりはあるかと何度も尋ねられた。だが、プーチンはそのためにはトランプが協力する意志を示さねばならないとの警告を付け加えた。
https://www.rt.com/news/382805-putin-meet-trump-arctic-finland/
「経済、安全保障、地域紛争と、私たちには議論すべき事が数多くあります。ロシアは会談を行う準備が整っています。でもアメリカ側は、建設的な協力と作業に向けた誠意を持ち準備が出来ていることを示さねばなりません」

カットモアはこの回答に満足しなかったため、フィンランド大統領のサウリ・ニーニストに仲人役を引き受けさせようとした。明らかに北極開発への自国の取り組みについて訊かれると思っていたフィンランド大統領は、当惑しながらも調子を合わせて、議論する価値のあるテーマがあるならば、米ロ首脳会談の開催国となるのは「大歓迎です」と語った。

これに勇気付けられた様子のCNBCのアンカーは、プーチンの考えをただした。「ヘルシンキはこうした行事を組織する場としてはとてもふさわしいです」というのが彼の答えだった。「これが成立すればロシアも喜んで参加し、私もこうした行事にぜひ参加するでしょう」。この時、プーチンがマイクを外して「まっぴらだ」と言ったとしても、非難できないようなインタビューの進め方だったにもかかわらず、彼の対応は予想以上に冷静だった。

その後カットモアは、ウクライナに話を転じた。ホッキョクグマたちはまず知らない場所だ。ここに至って、ロシア大統領がフラストレーションを募らせているのが明らかになった。「こういう結末になるのは分かっていました。ロ米関係のような問題を、このような建設的な場で議論したくなかったのです」とプーチンは答えた。それでも、「質問を行った」カットモアとCNBCに「敬意を表して」回答したのだと。


ヒートアップ

その後、広大な極北の未開地に関して、どうやらロシアが開発の意図を持っているという方向にインタビューは進むかにみえたが、再びアメリカの話に戻った。そして、昨年のアメリカ大統領選挙にモスクワが介入したとされる疑惑に関する、いよいようんざりさせられる質問が差し挟まれる。「動揺」した米国民の一部と「民主党指導者たち」にとってはお気に入りの妄想 ― こんにちこれらはしばしば同義語として扱われているほどだ。

この時プーチンは、通訳のためのヘッドセットを外して(ロシア語で)こう言ったのだった。「かつてレーガン大統領は、新税制に関する討論で、米国民に答えてこう言ったものです。『私の唇の動きを読んでください ― (英語に切り替えて)答えはノーです!』」
https://www.rt.com/news/382823-putin-russia-bush-us-election/
おそらくこの「ノー」は、サラ・ペイリンの家からでも聞こえただろう。彼女の「アラスカにある私の家からはロシアが見える」という発言は有名だからだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3#.E8.B3.87.E8.B3.AA.E3.81.B8.E3.81.AE.E7.96.91.E5.95.8F

このプーチンの発言はもちろん、レーガンと、かつてその副大統領だったジョージ・ブッシュの言葉をゴッチャにしたものだが、一般の人々は、この過ちが絞首刑に値するとはまず思わないだろう。また、一般のアメリカ国民は、ビデオを作って偽の平和を祝うアメリカ合衆国議会の出資による自由欧州放送(RFE/RL)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91
で働いている訳でもない。
http://www.rferl.org/a/putin-lips/28402363.html

アメリカメディア氏の話題は再び飛んで、気候変動に対する懐疑的な考え方は「全く馬鹿げている訳ではないでしょう」と、プーチンがこだわりを見せた点に移った。プーチンは、アメリカをテーマとした、さらに多くの質問に答えた。この時話題になったのは、トランプ政権チームが、バラク・オバマによる環境規制を元に戻したことだった。しかしプーチンは、ロシアが気候変動に関する「パリ協定」にコミットする旨を重ねて強調し、先週、新たな米環境保護局(EPA)長官にスコット・プルイット氏が就任したのは「まずかったです」と述べた。
http://mashable.com/2017/03/26/scott-pruitt-paris-climate-agreement-bad-deal/#yDL9AkK68gqs
その一方でプーチンは、北極地域の経済利用という目的からすれば、地球温暖化と北極海での氷の融解は有益であるとも認めた。

https://www.youtube.com/watch?v=CNCgwkMUARk

北極の重要性を最もよく伝えたのはおそらく、本フォーラムの片隅に居たロシア連邦政府副首相ドミトリー・ロゴージンだったろう。ロシアに対する西側諸国の態度を尋ねられた彼は、それに答えつつ、こう明かした。「実は、経済制裁の影響が及ばない領域が2つあって、北極はその1つです。我が国は、北極地方の諸国と協力しつつ従来通り開発を進めており、これには、アメリカ、カナダ、その他のNATO諸国も参加しています。他の国際活動分野とは対照的に、北極の開発には何の問題もありません」と彼は述べる。

「これが意味するところはただ1つです:すなわち、北極が無かったら、至る所リスクだらけであると皆よく分かっているのです。というのも、北極は世界の肺に相当するからです。そこには、人類全体のための水や資源があります。そこでは、勝手な振る舞いは許されないのです」と彼は結論付けた。その結果、数多くのオブザーバーたちが、そこから世界全体を動かしたいと思っているのだ。

そんなことが不可能である一方、今週のフォーラムによってすっかり明らかになったのは、プーチンとトランプが会談を行うまで、2人の求愛活動が両人の記者会見にいかに影を投げかけるかということだ。会談実施日未定の状態が長く続くようなことになれば、伝説のプロモーターであるボブ・アラムが両者をラスベガスに呼び寄せて、世界じゅうからPPV(ペイ・パー・ビュー)での視聴契約を取り付けるのは単なる時間の問題となろう。

ついでながら、その調子で行くと、2人の会談中継はおそらく、メイウェザー・マクレガー戦をしのぐ売れ行きになるだろう。


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SOTT編集部コメント:これもまた参照せよ:中国、ロシアとの北極共同探検を模索 南極ではさらに大規模な探検も
https://www.sott.net/article/311883-China-seeks-joint-Arctic-expedition-with-Russia-and-greater-exploration-of-Antarctica

posted by たカシー at 17:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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