2013年11月09日

SOTTフォーカス:公的機関も認めた − 今こそ有害な低脂肪ガイドラインを捨てるべき時

http://www.sott.net/article/268279-Its-official-Time-to-drop-hazardous-low-fat-guidelines
SOTTフォーカス:公的機関も認めた − 今こそ有害な低脂肪ガイドラインを捨てるべき時


医学博士 ガブリエラ・セグーラ
ソット・ドットネット
2013年11月2日


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食物脂肪は命取りになるという国民的信念の歴史、すなわち、これが仮説からドグマに進化したのは、科学者や科学のせいであるばかりでなく、同様に政治家や官僚、メディア、そして公衆のせいでもある。

ゲーリー・トーベス
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013070700011.html
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ついに因習にとらわれた栄養学の世界にも、一歩を踏み出して、明白な真実を述べる人々が現れた:スウェーデンの専門家委員会が低炭水化物食こそ減量に最も効果的だと認めたのである。
http://www.sott.net/article/267904-Swedish-Expert-Committee-A-Low-Carb-Diet-most-effective-for-weight-loss
主流派のガイドラインも、もはやオルタナティブ・メディアが長年言ってきたことを無視できないだろう:動物性脂肪は健康に良いのである。世界じゅうの1人1人がこの機会に祖先の食事法に立ち戻るべきだ。この食事法のお蔭で、人間は知的な生き物になれたのだから。そろそろこんにちの私達の世界を牛耳ってきた、常軌を逸した食事法であり、人類にかつてない最悪の健康状態を長きにわたって強いてきた、加工食品や高炭水化物食品の責任を追及すべき時なのである。

巨大アグリビジネス、製薬業界、食品業界は一体となって支配するため、人々を痴呆症や糖尿病、肥満症、がん、心循環器疾患、自己免疫疾患、アレルギー、呼吸器障害、消化器障害、気分障害に罹らせて無力化しており、主流派のガイドラインでは満足な治療は無理である。多少効き目があったとしても、せいぜい最悪な生活の質(QOL)をもたらすばかりで、現状を維持するにも日に4から12錠も薬を飲まねばならず、どんなに回復力のある人々でさえ徐々に毒を盛られる始末なのだ。

世界じゅうの看護士は糖尿病患者に対してガイドラインに従った食事療法を指導しているが、これでは病気は長びき悪化するばかりである。「インスリン効果値を計算するとき、脂肪はインスリンを上昇させないので無視して構わない」という言葉を聞いたことがある方も多いだろう。これこそまさに、糖尿病を治す大きな手掛かりなのだ!それにもかかわらず、そう言っておきながら、医療機関は目の前にある治療法に気付かないのである。そうして、食事は5回に分けて食べなさいとか、所定量のインスリンを摂取しても血糖値が危険な低レベルとならないよう、各回とも炭水化物を欠かさないようにといった、馬鹿げた決まり事をアドバイスするのだ。糖尿病患者に手渡されるパンフレットやガイドラインの殆どを執筆・公表しているのは製薬会社であり、そうしておいて連中は、所定量のインスリンを売りつけているのである。インスリン所要量を減らすには、炭水化物を減らすだけで良いことが皆に分かってしまったらどうだろうか。低炭水化物食で糖尿病を治すなど、到底許し難いことなのだ!


命(※直訳は「頭」)を失ってはならない

菜食主義者(ベジタリアン)や農耕社会の人々の脳は小さく、目下、世界じゅうの人々の多くは ― 菜食主義者も「バランス食」療養者もおしなべて ― 、人類史上かつてないくらい、認知機能が低下している。
http://www.sott.net/article/203114-Vegetarians-Have-Smaller-Brains

私達の脳の乾燥重量の60%は脂肪である。コレステロールは私達の心理作用において極めて重要な役割を果たしており、私達の体内の遊離コレステロールの25%は神経系内にあるのだ。普及しているドグマ的な信念とは反対に、脂肪無しでは、私達は、比喩的/文字通りの意味で、バター無しパン/おしまいなのである。実際、コレステロールのレベルが高いよりも低い方が、発生する身体の故障は多い。沢山の健康上の問題、そしてまた、お馴染みの「加齢による」問題は、食事で良質の脂肪を十分に摂取しない結果なのだ。老人たちが沢山の経験を積み、認知能力も完全なまま、長寿を全うし大往生を遂げるような事が見られなくなくなって久しい。今では老人性痴呆症のせいで認知能力が無くなるのが、普通だと考えられている。

こんにち、68秒に1人のアメリカ人がアルツハイマー病を発症している。
http://www.alz.org/alzheimers_disease_facts_and_figures.asp
これは2050年には、33秒に1人となるだろう。2013年時点で、アメリカにおける、あらゆる年代のアルツハイマー患者は520万人と推計されている。現在、世界では、3560万人が認知症患者であると言われている。
http://www.who.int/features/factfiles/dementia/en/
この数は、2030年には2倍、2050年には3倍以上になるだろう。うつ病、不安症、その他の精神病患者が増えているのは言うまでもない。世界のうつ病患者の数は1億2100万人に上るというのが、2011年時点での主流派による統計である。
http://www.sciencedaily.com/releases/2011/07/110725202240.htm
その時よりも、総じて事態は悪化している。

ここ数年、動物性脂肪に対する非難を取り止め、本来の原因である砂糖のせいであるとする研究が、圧倒的な数に上っている。もう後戻りする訳にはいかない。今こそ、当初から健康に有害だと証明されていた食品ガイドラインを長く使って来た、主流派による政策の責任を問うべき時なのである。


血液銀行の総裁となったドラキュラ


(写真)
食品会社出身の社外取締役の配置状況


農業革命以前がどんな具合だったか想像するのは難しいが、そこまで遡らなくても200年前の人々がどのような食事をしていたか考えてみれば、現在とは大きな隔たりがあるのが分かるだろう。神経生物学者ステファン・ガイエネットによれば、アメリカの砂糖消費量は上昇の一途を辿ってきており、1822年には5日で缶ジュース1本分だったものが、
http://uskeizai.com/article/292785489.html
2005年には同じ量を7時間で消費するようになってしまった。さらに悪い事に、彼の数字には果物や私達の政府が基本的に推奨している米、パスタ、パン、シリアル、イモ等々の「安全なでんぷん」
http://www.genkigenshijin.com/wp-content/uploads/2012/08/PerfectHealthDietApple.gif
が含まれていないのである。ガイエネットの数字からすると、この増加は着実なものであり、今のまま推移すれば、2606年にはアメリカ人の食事は砂糖100%となってしまい、まさしく『26世紀青年』の世界が現実となることだろう!
http://wholehealthsource.blogspot.com.es/2012/02/by-2606-us-diet-will-be-100-percent.html
http://www.youtube.com/watch?v=jwc0S0WDDvk
http://ja.wikipedia.org/wiki/26%E4%B8%96%E7%B4%80%E9%9D%92%E5%B9%B4

私達の生理機構は、この種の攻撃に対して、基本的に無防備なのである。私達の食事における砂糖の量は、旧石器時代の祖先からすれば、異常に、幾何級数的に、グロテスクなほどに増加しているのだ。消費する必要の全くない食品を食べさせられて、アメリカの砂糖消費量だけが、全く容認できない、とんでもない量になってしまっている。この原因はと言えば、アメリカ食品システムの工業化/商業化にある。大企業の製品など無視しなさい。大企業はあなたの健康を食い物にしているのだ。

英リバプール大学のサイモン・ケイプウェル教授が言うように、食品産業を政策決定に関与させるのは、ドラキュラを血液銀行の総裁にするようなものである。
http://www.bbc.co.uk/programmes/b01k0fs0
利害の衝突も甚だしい。食品産業が問題の一角であることを認める代わりに、解決策を提供するよう頼むとは!連中はこれっぽっちも健康になど興味が無い。興味があるのは短期利益ばかりだ。食品産業は、疑わしくも「健康」を謳い文句に製造販売している加工食品によって、肥満をはやらせ、あなたを病気にするすることで儲けているのである。

製薬会社、フィットネスクラブ、アカデミズム、政府、食品産業は、巨額の私利を追い求めて、罪悪感を刺激するような「それはあなたの過ちだ」というプロパガンダを推進している。連中は、調査研究と本物の科学をPRのために流用/濫用し、見え透いた利害の衝突を隠ぺいしているのである。連中はあなたが肥満のリスクを心配し、自分の過ちではないかと心配するのに乗じているのだ。スタンダードな食事のガイドラインはいつもこの調子だ:いくらか体重が減ってはリバウンドし、さらに増えるといった塩梅である。


後戻りはできない

進化は、私達にとって最適な食事は何かを考える上での最良のガイドである。私達の旧石器時代の狩猟者としての食事は季節や緯度、氷河期の去来に連れて、消費脂肪消費量/タイプを変化させてきたが、これこそが人類の歴史を規定してきた。どんな集団にとっても、新たに生じた環境的要因に適応するには時間がかかる。私達が種としてある食物を食べてきた期間が長いほど、そして、その食物が自然の状態に近いほど、無害な確率が高くなる。人類の歴史において、私達は一貫して、洞窟人の食事をしてきた。それが私達を形作って来たのである。まさに『良いカロリー、悪いカロリー』(未邦訳)の中でゲーリー・トーベス
http://life-support.cocolog-nifty.com/lifelonglifelog/2008/03/good_calories_b_4592.html
が言っている通りだ:


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これは、イギリスの疫学者ジェフリー・ローズが1985年の独創的な論文『個々の患者の病気と集団の病気』(※邦訳本なし)で言っていたことである。
http://www.koshu-eisei.net/healthpromotion/report/H19pophai.pdf
彼は公衆に推奨されるべき、好ましい病気の予防法とは、「不自然な要素」を取り除き、「生物としての正常さ」を取り戻すことだと述べているのだ。すなわち。。。我々が遺伝によって適応してきたと思しき状況に戻ることである。「このような手段の正常化こそが」とローズは述べる。「おそらくは安全と思われる。それゆえ、便益を合理的に予測するという点から、手段の正常化を潔く唱導すべきである」
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http://garytaubes.com/
http://s.webry.info/sp/good-looking.at.webry.info/201110/article_1.html


私達が病み、そして太るほど、私達の身体の組成に従った、生理的な食事を摂る必要性が益々高くなる。すなわち、低炭水化物食である。動物性脂肪の摂取を排除したり制限したりして、どうして、「生物としての正常さ」を取り戻すことが期待できようか?こんにちの混乱した悲惨な健康状態は、動物性脂肪の摂取を控えた結果に他ならない。人間というマシンを動かす上で、炭水化物は全く必要ない食品グループだと言うのに、どうして、野菜や果物、塊茎、豆、穀物が健康を回復させる「安全なでんぷん」だなどと言えようか?

健康食の教祖たちは、脳に糖を与えるため、毎日最低でも120から130gの炭水化物を摂取するよう勧めている。しかし、炭水化物を食べなくても、十分な脂肪を摂取する限り、脳にこれらは必要ない。私達の脳は脂肪という燃料 ― ケトン ― を与えるとき、癒され最高に活動するのである。
http://www.sott.net/article/265069-The-Ketogenic-Diet-An-Overview
(※『ケトジェニック・ダイエット(ケトン食)の概要』)
どうやら科学界全体が私達の敵のようだ。サイコパスが安全な場所を占領しており、人類はかつてない苦難を強いられているのである。ゲーリー・トーベスが説いている通りだ:


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簡単な答えは、結局、最初から分かっていたことだ;道中のどこかで、我々の公衆衛生当局は、我々を道に迷わせたのだ。複雑な答え方をすれば、誰のせいかという判定にかなり裁量の余地が出てくる;行動を起こしたり、過ちを認めることを延期してきたこともまた斟酌されるのである。
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これは健康に限った話ではない;お分かりのように、実際には文明全体の問題である。私達は随分と長い間、他の生き方を知らないできたのであり、これによってもたらされた結果は見ての通りだ:健康の悪化、戦争、飢饉、奴隷制、そして終わりなき苦難である。メルボルン大学のグレッグ・ワドリーとアンガス・マーティンによれば:


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穀類農業を採用してから2、3千年のうちに、旧来の狩猟採集スタイルの社会体制は衰え始めた。巨大で階層化された社会が村々の中心に出現し、やがて都市が生まれた。文明及び国家の発生と共に、社会経済的な階級、職業の専門分化、政府、常備軍が生れた。

組織化された単位としての集落の規模は農耕以前の平均をドラマチックに上回って行った。狩猟採集時代の集落が、平等で自律的な、20人ほどの非常に親密な人々の集団で、その上位にもせいぜい部族レベルの組織しかなかったのに対し、初期の農村には50から200人が、初期の都市には1万人以上が住んでいた。人々は、「増加する、大集団同士の紛争や暴力沙汰のために、強力な常備軍を繋ぎ止める術を学ばねばならなかった」
(Pfeiffer 1977:438).

農業と文明は狩猟採集による ― 短期的な目標/報酬で生計を立てる ― 生活の終焉を、そして、(殆どの人々にとって、)将来的な報酬と上位階級の需要に向けた、定常的かつ骨の折れる仕事の始まりを意味した。

「巨大コミュニティーの時代が到来すると、家族はもはや自分達の日々の糧を得るためだけでなく、見知らぬ人々の将来の糧のためにも耕すようになった。狩猟採集民だった頃は数時間働くだけでよかったのが、1日じゅう働かねばならなくなったのだ。日程計画、ノルマ、監督者、怠け者への処罰が生れたのである」
(Pfeiffer 1977:21).
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* 『農業の起源:生物学的視点からの新仮説』
http://www.ranprieur.com/readings/origins.html


数十万年の間、私達の祖先は狩猟と牧畜を行い、低炭水化物の食事を摂ってきた。実際のところ私達の身体は、栄養価の高いタンパク質と手に入る脂肪、そして飲み水が豊富にある限り、全く炭水化物を消費しなくても生き、暮らして行けるようにデザインされており、進化してきたのである。動物性脂肪はそのままで ― そして今でも ― 最も効率が良く、濃厚で、燃焼時間の長い、一番の燃料なのだ。私達が賢く ― ホモ・サピエンス・サピエンスに ― なったのは、動物の脂肪と肉を食べてきたからなのである。
http://www.proteinpower.com/drmike/low-carb-library/are-we-meat-eaters-or-vegetarians-part-ii/
(※マイケル・イーデス『我々は肉食だったのか、それとも菜食だったのか?パート2』)

自分の健康を勝ち取るかどうかは、自分達次第なのである。評判を広めて、スウェーデン専門家委員会報告書(写真)
http://www.sott.net/article/267904-Swedish-Expert-Committee-A-Low-Carb-Diet-most-effective-for-weight-loss
を皆に気付かせ、当局の責任を問おうではないか。公的機関も認めた今こそ、有害な低脂肪ガイドラインを捨てるべき時なのである。

詳細については以下を参照のこと:

『ケトン食概要』
http://www.sott.net/article/265069-The-Ketogenic-Diet-An-Overview
『スウェーデン専門家委員会:低炭水化物食が減量に最も効果的』
http://www.sott.net/article/267904-Swedish-Expert-Committee-A-Low-Carb-Diet-most-effective-for-weight-loss
『飽和脂肪が心疾患の原因という「神話」:イギリスの心臓専門医が飽和脂肪に関する公衆衛生上のアドバイスに異論を提起』
http://www.sott.net/article/267896-Saturated-fat-heart-disease-myth-UK-cardiologist-calls-for-change-in-public-health-advice-on-saturated-fat
(※参考:飽和脂肪と心疾患の関連に疑問
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/comment?date=20131024
BBCニュースが「バターやケーキや脂肪の多い食事に含まれる飽和脂肪のリスクは過剰に悪く言われている」と報道した。BMJのオピニオンに心臓専門医Aseem Malhotra博士が飽和脂肪への警告は見当違いだと書き、過去40年の飽和脂肪を避けるようにという助言は逆説的に肥満と心疾患を増やしてきたと主張している。Malhotra博士は多くの製品から飽和脂肪が減ったがそのぶん砂糖が増え、砂糖の消費量の増加が肥満や糖尿病につながるとしている。さらに血中コレステロール濃度への強迫観念がスタチンの過剰投与につながっているとも言っている。)
『間違いだらけの健康食』
http://www.sott.net/article/267887-Everything-you-ve-been-told-about-how-to-eat-is-wrong
『心臓外科医が公言する心疾患の本当の原因』
http://www.sott.net/article/242516-Heart-surgeon-speaks-out-on-what-really-causes-heart-disease
『肥満の流行は農産業のせい』
http://www.sott.net/article/241805-The-Obesity-Epidemic-Courtesy-of-the-Agricultural-Industry
『集団ノイローゼ:何百万というアメリカ人が流行性ストレスで疲弊する社会がすぐそこに』
http://www.sott.net/article/261360-Mass-nervous-breakdown-Millions-of-Americans-on-the-brink-as-stress-pandemic-ravages-society
『高脂肪食を食べて90キロ減量』
http://www.sott.net/article/267858-Ate-a-High-Fat-Diet-Lost-200-lbs
(※参考:低糖質食と高糖質食の食後の血糖値の変化
http://低糖質.com/review/cat16/41.html
食後血糖上昇は、インスリンの分泌が悪い、もしくはインスリンの効きが悪い糖尿病患者にとって重大な問題です。
小麦粉や白米、砂糖などの精製された糖質を摂取することによる急激な糖質吸収はそういう人たちの血糖値をものすごい高さまで一気に押し上げます、そして、インスリンがないので長く低下しません。
高血糖状態が続くことで、血管がぼろぼろになり、致死的な糖尿病合併症も進行していきます。
では、一般人ではどうなのか?
一般人ではインスリンが正常に分泌されるので、食後高血糖は存在しないかのように言われますが、精製さたれ糖質をたくさん食べた直後に、本当に血糖値の上昇はないのでしょうか?
ここに面白いグラフがあります。
58-comparison of blood sugar.png
このグラフは、同一人物で、二つの異なる食事をした後の食後血糖変化を追跡したものです。
以前の記事でも紹介した「The Food Revolution - AHS 2011」からの引用で、これは講演をされているスウェーデン人医師のAndreas Eenfeldtさんの食後血糖変化です。
53-LCHF steak.png
モスグリーンのライン、食後に血糖値がほとんど変化しなかった食事がこちらの画像です。
大きなステーキに、バターたっぷりのソース、付け合せに少量の野菜です。
日本でも1970年代にはレストランでステーキを食べると必ず載っていたのがバターソースでしたよね、エスカルゴバターってやつ、こんなにたくさんではありませんが。
極めて高カロリーで高脂肪のバターソースこてこてのこの特大ステーキを食べても、血糖値の変動は全くと言っていいほどありません。
ステーキ肉にかぶりついても、血糖値変動には何の影響も与えないのです。
56-obesity congress lunch alternative.png
一方で、血糖値が激しく上昇して低下している赤いラインを生み出したのがこちらの食事。
ツナサンドイッチ、りんご、ヨーグルトにチョコレートバーです。
上のステーキディナーに比べればぐ〜〜〜っと低カロリーですが、はるかに高糖質ですね。
カロリーに関係なく、糖質摂取量が血糖に影響を及ぼすということを如実に表しています。
確かに、インスリン開発以前の糖尿病食では禁忌の食べ物のオンパレードです。
これはどういう食事かと言えば、2010年の世界糖尿病学会のランチメニューとして提供された「肥満予防食」だそうです。
55-worst lunch in the international congress of obesity at 2010.png
カロリー制限だけを考えて栄養素がなんであるのかをまったく無視した低カロリーランチメニュー。
そんなものが2010年の世界肥満学会で提供されたのを見て、思わず画像を撮ったそうです。
この世界肥満学会で提供されたランチメニューをいただくと、食後1時間の血糖値が180付近まで跳ね上がります。
IDFの基準では、食後いかなる時点での血糖値も160を超えるべきではないとされていますので、それを完全に逸脱した食事内容です。
さらに、跳ね上がった血糖値が急下降しているのは急速に大量に分泌されたインスリンの効果ですが、それは効きすぎて、一時期、ベースラインの血糖値よりもはるかに低いレベルにまで落ち込んでいます。
糖質たっぷりのご飯、たとえば うどん と かやくごはん のセットなんかをランチでいただくと、その後、午後3時過ぎぐらいにものすごく眠くてだるくて生あくびが出たりしませんか?
それは過剰に分泌されたインスリンにより、このような低血糖状態になっていることが一因であると思われます。
58-comparison of blood sugar.png
このグラフの底に落ちた部分、そこがまさしく午後3時から4時ぐらいの低血糖状態なのですね。
このしんどさ、午後3時のおやつにスイーツを食べると解消されるのは皆さんご存知の通りです。
(砂糖でもっかい血糖値が上がるだけの話ですけどね。)
もちろん、スイーツを食べて補正しなくても、正常な人では、やがてはインスリンに拮抗するグルカゴンなども分泌されて、ベースラインまで上がっていきます。
(そのまま下がり続けると危険ですからね。)
でも、激しく上がったり下がりすぎたりで、この間、あなたの血管内皮細胞や脳細胞は激しい血糖値の乱高下にさらされるわけですね。
高糖質の食事というのはこのように我々の身体に激しい負荷を与える食事であることを忘れてはなりません。
低カロリーにしたところで糖質をたくさん食べてしまえば身体にとって大変危険だことだということ、「世界肥満学会」のランチ担当者が反面教師として教えてくれたわけですね〜よかったですね〜(笑)。
・・・こんな食事を推奨しているのが世界肥満学会であり、日本糖尿病学会なわけです。
糖尿病の、あるいは境界値の糖尿病予備軍のみなさん、メタボで高血圧や肝機能異常を指摘されている皆さん。
自分の身体は自分で守ることが大事ですよ。
自分のあたまで考えて、納得のいく食事をして、後悔しない人生を送ってください。 ※)
ノラ・ゲドガウダス『原始の身体、原始の心:全体的な健康と長寿へ パレオダイエットを超えて』(邦訳なし)
http://www.amazon.com/Primal-Body-Mind-Beyond-Health/dp/1594774137


(顔写真)

医学博士 ガブリエラ・セグーラ

ガブリエラ・セグーラはミラノ大学出身の心臓外科医で、中米の多民族家族に生まれた。医学や代替医療、そして世界の真相を探し求める冒険を続ける彼女は、コスタリカ、スペイン、カナダ、ウズベキスタン、フランス、イタリアと移り住んできた。彼女のお気に入りの趣味はSOTT、調査研究、自然の中で過ごすことである。彼女は自らのサイト『ヘルスマトリックス』
http://www.health-matrix.net/
を立ち上げ、論稿を発表している。
posted by たカシー at 15:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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