2013年09月01日

SOTTフォーカス:シリア、化学兵器、そしてブリタム・ディフェンス社の電子メール

http://www.sott.net/article/265666-Syria-Chemical-Weapons-and-the-Britam-Defence-emails#
SOTTフォーカス:シリア、化学兵器、そしてブリタム・ディフェンス社の電子メール


ジョー・クイン
Sott.net
2013年8月28日水曜日


(写真)
塩素酸カリウムをいくらか嗅いだ後の、CIA/モサドがバックについている、あるシリア反体制派の様子


今年の1月、イギリスに本社のある「攻撃請負企業」いや、「防衛請負企業」であるブリタム・ディフェンス社のウェブサイトが何者かによってハッキングされた。「権威筋」によれば(驚きもしないが)イランの宗派の犯行ではないかとされる(最近のイラン人がこんな悪事を働いているとは、ご存知なかったのでは!)ハッキングされた文書の一部が色々なウェブサイトにアップされたが、この中には2通のeメールが含まれていた。

1通のメールの件名は「シリア問題」、もう1通の件名は「イラン問題」となっている。2通とも、ブリタム・ディフェンス社の開発部長デイビッド・グルディングから創設者のフィリップ・ダフティーに宛てられたものらしい。多くのオルタナティブ・ニュース・サイトは、これらのメールを証拠に、最近行われたと言われるシリアによる「化学兵器攻撃」はシリア軍によるものではなく、西洋諸国に支援されたシリアの反政府勢力の仕業であるとしている。しかし問題は、これらのメールがどうやら偽物らしいということだ。

「イラン問題」の方のメールには、こう書かれていた:


---
「フィリップ、添付された詳細なイランに関する準備予測を見てください。この作戦にブリタムが参加することは、サウジアラビアによって確認されています」
---
※邦訳出所:
http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%EF%BC%9A%E6%AC%A7%E7%B1%B3%E3%81%8C%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%92%E6%94%BB%E6%92%83%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%80%81%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%82%92%E6%94%BB%E6%92%83%E3%81%99%E3%82%8B-


ハッキングされた他の文書の中には、未知の敵国による攻撃から防衛を行うサウジ軍兵士に対するトレーニング・プログラムの詳細を記したワード文書が含まれていた。

「シリア問題」のメールの内容はこうだ:


---
フィリップ、

我々はオファーを受け取りました。これまたシリアに関するものです。カタールが魅力的なやり方を提案して、このアイデアはアメリカによって承認されたと誓約しています。我々がCW(化学兵器)を提供することになっています。これはソ連のガス弾でリビアにあったものでシリアにも似たものがあるはずです。彼らは我々にウクライナ人の人員を使うことを願っています。ロシア語を話す連中です。またビデオ撮影もやって欲しいということです。はっきり言っていいアイデアとは思いませんが、このための支払い金は大金です。あなたのお考えはどうでしょうか? 

よろしく、デイビッド
---


私は既に1月末に、これらのメールを取り上げた。だが、最近、ダマスカスで「化学兵器」による攻撃があったと言われ、そんな化学兵器を使用したシリアに対し、「NATO軍」が攻撃間近である(どういう論理か考えるだけ無駄だ。そんなものは無い)という情勢に鑑み、今や有名となったブリタム・ディフェンス社の文書ファイルを再び取り上げることにした。

最初にこれらのファイルを記事にした後、若干調査を行った結果分かったのだが、1月に「シリア問題」メールを公表したイギリスの新聞デイリーメール紙は、ブリタム・ディフェンス社の弁護士によって名誉棄損で訴えられていたのである。ブリタムはこれらのメールが偽造されたものだと主張し、どうやら立証したようなのだ。彼等の主張によれば、いずれのメールのID番号も全く同じなのだが、普通のメーラーならIDは変わる筈である。果たして、それらのIDは同じだった。

つまりどうやら、シリアのアサドに自国民に対して化学兵器による攻撃を行った罪を着せる「筋書き」を物語るメールは何者かによる偽造であって、それを行ったのはおそらく元々のハッカーであり、それはイラン人かも知れないし、そうではないかも知れないということなのだ(ふん、どうせ犯人は悪の枢軸であるCIA/MI6/モサドの手先だろうという風に我々はみている。)

しかし面白いのは、デイリーメール紙を名誉棄損で訴える際にブリタム社が使った法律事務所が(少なくともイギリスでは)有名なカーター=ラッキングであることだ。というのも、この法律事務所は、資金力があり/有名で/腐敗した当事者のために名誉棄損訴訟を引き受けることで評判だからである。例えば、カーター=ラッキングは、2009年の『トラフィグラ社』事件で、検閲のかどで告訴されているが、この際カーター=ラッキングはクライアントであるトラフィグラ社のために、スーパー・インジャンクション(差し止め命令)を使って、
http://ameblo.jp/amlaw/entry-10477233160.html
「ミントン報告書」の詳細をイギリスの新聞が暴くのを妨害したのである。
http://nofrills.seesaa.net/article/130345922.html
ミントン報告書というのは、世界第3位の石油・金属商社であるトラフィグラという多国籍企業が、有害物質を象牙海岸に投棄したために、
http://www.amnesty.or.jp/news/2010/0813_1199.html
非常に多くの死傷者を出した事実を暴露する文書である。

関心を抱かれた皆さんのために言えば、トラフィグラというのは、マーク・リッチ
http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-1107.html
が所有していた元々の会社の半分であるらしい(残りの半分が、今日のグレンコア・インターナショナルである。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%A2
マーク・リッチと言えば、2001年1月、退任直前のビル・クリントンから恩赦を受けたことで有名である。
http://www.swissinfo.ch/jpn/index.html?cid=7708664
この時、リッチに対しては脱税および、1979年のイランアメリカ大使館人質事件の際にイランとの闇取引を行った疑いで逮捕状が出ていたのだ。
http://alternativereport1.seesaa.net/article/282988143.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E9%A4%A8%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

1991年に行われた『国際商業信用銀行』(BCCI。1972年に西側諜報機関のためにマネー・ロンダリングを行うというはっきりとした目的のために設立された)に対する英金融当局の調査の際、
http://www.news-digest.co.uk/news/news/in-depth/9415-islamic-finance.html
マーク・リッチはシリア生まれのBCCIロンドン支店のマネージャーで、イラクの「ビジネスマン」であるサミール・ナージュメディンをBCCIのロンドン支店に連れて来た人物だとされた。ナージュメディンの「ビジネス」のうちには、アメリカ政府およびCIAからサダム・フセインに対して武器を運ぶことが含まれていた(例えば、サダムがクルド族に対して使ったとも、使ってないともされる、化学兵器である。2003年のアメリカによるイラク侵略は、この化学兵器の存在によって最終的に正当化され実施されたが、フセインはもはやそれを持っていなかった。)

ナージュメディンがマーク・リッチと共にBCCIを訪れた目的としては、パレスチナの「テロリスト」の幹部だったアブ・ニダル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%80%E3%83%AB
がBCCIに持っている口座を管理することもあった。問題は、アブ・ニダルがいかにもパレスチナの自由の戦士を装っていたにも拘わらず、長きに亘ってアメリカ/イスラエルのスパイだったことである。彼は2002年に(ずっと住んでいた)イラクで、イラクの諜報機関ムハバラト
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/aljabal/biladalsham/syria/m/01.htm
により射殺されたが、これにで分かったのは、アメリカとイスラエルが2003年の「イラクの自由作戦」
http://kotobank.jp/word/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%88%A6%E4%BA%89
を企んでいたとき、彼はまだこれらの国のために働いていたことだった。

異界へと通じる、このウサギの巣穴がかなり深く謎めいていることは読者の想像に難くないだろうが、本稿の範囲を超えるものである。

トラフィグラとカーター=ラッキングに触れたのは以下の点を強調したかったからである。すなわち、ブリタム・ディフェンス社がシリアにおける化学兵器を用いた偽旗攻撃に関与しているという疑惑から、同社の評判を守るために同社が使った法律事務所には、重要かつ、スキャンダルまみれのクライアントや企業を「名誉棄損」から「弁護」してきた長い実績があるということだ。蓋を開けてみれば、何の名誉も棄損されていないのであるが。

いずれにしても我々は、ハッキングされたメールは全く信頼できず、シリア政府がシリア国民を化学兵器によって攻撃したという、アメリカ、イギリス、フランス政府による主張は嘘八百であり、おそらくシリアの反政府勢力が西洋の「安全請負人」の助力を得て攻撃を行ったのだろうと主張するものである。幸いにも、我々はメールを信ずべきでない理由となる情報を持っているのだ。


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だが、ちょっと待って欲しい。私が言いたいのは、先週の水曜日、8月21日にダマスカス郊外で、本当に化学兵器が使われたということだろうか?そんなつもりはない。攻撃の様子と言われるビデオを見て気付かれただろうか?犠牲者を手当てしている人々やその様子を撮影している人々が、誰も化学戦用の防護服を着ていないのである。にもかかわらず、誰もガスにやられていないらしいのに気付いただろうか?私は法螺を吹こうというのではない;直接にこの様子を見た人々もまたこのような矛盾に気付いていた。AFPもこう報じている:
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/51bdeae744a0dd9c14afc1da985cef99


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「そのとき、彼らを救助している人々が何の防護服もなく、何の防毒マスクもしていないので、私はまったく確信をもてなかった」と、化学兵器禁止条約(CWC)に関する査察のためのフィンランドの研究所の査察責任者ポーラ・ヴァンニネンは語った。

「実際のケースでは、彼らもまた汚染されるだろうし、またその徴候を示すだろう」

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の生物化学防護プロジェクトの首席研究員ジョン・ハートは、化学兵器使用の証拠にさせられている犠牲者の目には、動かぬ証拠など見出せなかった、と語った。

「私が数時間前に見たビデオのうちで、有機リン酸系の神経剤に曝された徴候を持つと言えるような…目立った子どもは一人もいない…」と彼は語った。

化学兵器問題を専門に研究しているCBRNeワールド・マガジンの編集委員グウィン・ウィンフィールドは、使われた化学薬品がシリア軍が備蓄し保有している兵器クラスのものであったと示唆する証拠は無い、と語った。

「医師や看護婦が。。。死んだという報告は聞いていない。これが示すのは、使われた毒物が軍用サリンと考えられるものではないということだ」
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クランフィールド犯罪研究所の兵器および化学物質の専門家、ステファン・ジョンソンは、ビデオの場面は疑わしく見えたと次のように語った:

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例えばすこし超現実的に見えるこれらのビデオの幾つかものは、ほとんどあたかも彼らが準備したかのようです。それらが捏造だということではないが、それはいくつかの不安材料を引き出しています。泡を吹いている人の何人かは、その泡が白すぎて汚れておらず、血の混じった黄色がかったものであろうと見られるはずの内部組織の損傷の性質と一致しないようです。
---


化学生物兵器の研究者、ジーン・パスカル・ザンダースは、ビデオ画像を見たところ、マスタードガスあるいは神経剤VXあるいはサリンの使用とは一致しない、窒息死状態の犠牲者を示しているようだ、と次のように語った:


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「ここで私は、意識的に化学兵器の用語を使っていません」。付け加えて、「工業用毒物」の使用がもっとふさわしい解釈でした」
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ちょっと待った。彼は「工業用毒物」と言ったのか?以前、2012年2月にユーチューブにアップされたビデオは、
http://www.youtube.com/watch?v=em2PoWYynsc
シリアの反政府勢力が檻の中のウサギをガス中毒死させる模様を写したもので、アラウィー派のシリア人を同じ目に遭わせると脅すものだと言われた。このビデオでは、例えば塩化カリウムのような工業用毒物の名前が、トルコの化学会社『テッキム』の名前の下に見える。
http://hibikan.at.webry.info/201212/article_5.html

加えて、この情報がある:
http://web.archive.org/web/20130823002112/http://www.islamicinvitationturkey.com/2013/08/23/syrian-rebels-damascus-chemical-cache-found-by-syrian-army/


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シリア国軍、ダマスカスにある反政府勢力の化学薬品貯蔵庫を発見


シリア国軍がダマスカス近郊ジョバル地区の反体制派支配地域の倉庫を発見し、この中では塩素を含む化学物質が製造され貯蔵されていた、とシリア国営テレビは報じた。

軍の消息筋によれば、戦闘派は「首都郊外の臼砲への攻撃準備として、化学薬品を弾頭に搭載したミサイルを梱包していた」という。

ロシアTVの姉妹局であるロシア・アルヨウムの撮影したビデオには、古い、一部廃墟となった建物が映っていたが、そこは研究所になっていた。建物に踏み込んだシリア国軍将校は、多数の缶と袋が床やテーブルの上に置かれているのを発見した。袋に書かれた警告表示には、サウジアラビア製の「腐りやすい」物質であると書かれていた。
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(写真)
ブッシュ:「バンダル王子とは家族同然だ」
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これは、シリアの医師や地元住民、反政府勢力の証言によって裏付けられている。彼らは化学薬品の提供元として具体的に、サウジ諜報部の長である王子バンダル・ビン・スルタンの名前を挙げている。ビン・スルタンは実に卑劣な人間である。サウジアラビアの駐米大使だった1983年から2005年にかけて、彼は数々の交渉を決裂させ、アメリカ政府のための財政代理人を務める大兵器製造業者であり、中東の全ての紛争を陰で操っていた。敏腕を持つこの人物の陰険さのレベルが分かるような事実を、ほんの3週間前にイギリスのデイリー・テレグラフ紙が報じている。これによるとバンダルはウラジーミル・プーチンを買収して、彼にシリアに対する支持を辞めさせようとし、見返りに、ロシアにとって好ましい世界的な原油価格操作協定を取りまとめるが、その一方で、プーチンがこれで手を打たない場合には、2014年に開催予定の、ロシアのソチ冬季オリンピックにチェチェンのテロリストを放つと脅したのである。


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「来年の冬季オリンピックは守られるとあなたに保証する。冬季オリンピックの安全保障を脅かすこのチェチェンのグループは我々が仕切っているのだ」とバンダルは語ったとされる。

バンダル王子は更に、シリアで行動しているチェチェン人たちは圧力を掛ける道具であり、いつでもオン・オフできる者たちだと語った。

「我々は彼らをシリア政権に対して投入しているが、彼らはシリアの政治的分野にはなんらの役割も持たないだろう」
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この発言を聞いただけで、『テロへの闘い』における、アル・カイダその他のアメリカ帝国の手先たちの全貌を窺い知ることができよう。

プーチンははっきりこう答えたと報じられている:


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「我々は、シリア政権がシリア国民の声を最も良く反映しているものであり、肝臓を食う者たちの声ではないと考えている」[ここでプーチンが言っているのは、聖戦に従事する「反政府派」がシリア兵士の心臓や肝臓を食っているユーチューブのビデオのことである]
https://www.youtube.com/watch?v=TsXbRkQHVsg
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これに加えて、化学兵器攻撃が行われたと言われるタイミングが、かなり疑わしいことが挙げられる。すなわちそれは国連の査察チームが、化学兵器使用に関する、先に行われた主張の真偽を探るためダマスカスに居た時なのである。化学兵器使用に関する、先に行われた主張についての国連の査察の結果がどうだったかは、このビデオに収められた
http://www.youtube.com/watch?v=UxhdqEjC6JE
国連のデル・ポンテ調査官のコメントから推して知るべきである。

(※2013/05/06(月曜) 17:46
国連調査官、「シリア反体制派による化学兵器使用の疑いが存在」
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/36941-%E5%9B%BD%E9%80%A3%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%AE%98%E3%80%81%E3%80%8C%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%8F%8D%E4%BD%93%E5%88%B6%E6%B4%BE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%85%B5%E5%99%A8%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%AE%E7%96%91%E3%81%84%E3%81%8C%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%80%8D

西側の主張に反して、シリアでの化学兵器使用問題に関する国際調査委員会のカルラ・デル・ポンテ国連調査官は、テロリストがシリアでサリンガスを使用した疑いがあると発表しました。

ロイター通信によりますと、デル・ポンテ国連調査官は5日日曜、シリアでは、武装した反体制派の勢力が神経ガスであるサリンを使用したことを示す証拠が見つかっている」と語りました。

この査察官は、「化学兵器の被害者や、病院の職員に対する調査の結果、シリアの反体制派はサリンガスを使用したことが明らかになった」としました。

デル・ポンテ調査官は、「国連の調査団は、シリア政府が化学兵器を使用した証拠を発見していない」と語りました。

アメリカ政府は最近、シリア政府が同国の反体制派に対し、化学兵器を使用したと主張していますが、シリア政府は、これまで何度も、この主張を否定し、「こうした兵器を使用したことはなく、今後も使用することはない」と強調しています。

シリアのテログループは、今年3月19日、アレッポへの攻撃で化学兵器を使用し、これにより、少なくとも25名が死亡しました。)

本日、8月30日、アメリカ政府は「シリア攻撃実施の立場を表明した」。要約すると「シリア国軍が化学兵器を使ったと高い信頼性をもって判断する」と述べる数行になる「非機密扱いのアメリカ情報部報告」から完全に外された事実とは:


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アサド政権が化学兵器を使用したことを示す証拠の大部分 ― それらは、西洋諸国によるいずれの軍事行動を正当化する上でも欠かせない法的根拠を提供しよう ― は、イスラエル軍情報部によって提供されてきた。

イスラエル国防軍第8200部隊は、電子監視を専門に行っているのだが、この部隊が化学兵器の使用に関するシリア高官同士の会話を傍受している。。。

イスラエル情報部は「シリア政府が化学兵器による攻撃に関して話すのを傍受した」
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2013年8月18日付 ガーディアン


(写真)
2009年にガザ地区で、国連学校に避難したパレスチナ難民に対して白昼堂々と行われた、イスラエルによる本物の化学兵器攻撃の様子
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それでは、こうした一切の事の結果、アメリカ国務長官ジョン・ケリー、イギリス首相デビッド・キャメロン、イギリス外務大臣ウィリアム・ヘイグ、そして、フランス大統領オランドといった人々が行った発言、すなわち彼らは確かにアサド大統領自身が、証言されているような「化学兵器による攻撃」を命じたことを知っており、西洋諸国はこのような残酷な行為に反対の態度を取る義務がある、という発言は、どこに置き去りにされるのだろうか?当然ながらそれらは、ブッシュ大統領とかつてのサイコ首相トニー・ブレアが行ったサダムの大量破壊兵器に関する発言が今横たわっているのと同じ場所、歴史のゴミ捨て場に葬り去られるのである。

ああ、そのためにこそ、我々はおそらく、2004年にアメリカ軍が、イラクの街ファルージャに大量の白リンを投下して、何百人というイラク市民を最も忌まわしいやり方で殺害した事を思い出すべきなのだ。白リンは化学兵器である。それをイスラエルは2009年にガザで使ったのだ。よく考えると、1980年代にアメリカはサダム・フセインに対して、彼が捌ききれない程大量の化学兵器を送っていたのだ。誰も気に留めていないけれども、これは述べておかねばならないと思う。

問題なのは、こんにち、人々は過去の過ちに学ぶ能力を失ったばかりか、それらを思い出しさえしないらしいということだ。だからこの情報がシリア国民に対してサイコ・エリートが企んでいる、ひどく卑劣な爆撃キャンペーンの妨げになるとは期待しないで欲しい。そして、「アサド政権に対する局地的な攻撃」が、最終的に4万人のリビア市民を死に至らしめた「カダフィに対する局地的な攻撃」と別の結果をもたらすなどとは、一瞬たりとも思わないことだ。

(終わり)
posted by たカシー at 20:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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